骨盤底筋治療機器はどう選ぶ? ― 当院がフェミゾンDRを導入した理由 ―
はじめに:骨盤底筋治療機器が増えてきた背景
最近、
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頻尿
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尿もれ
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骨盤底筋の衰え
といった悩みに対して、
骨盤底筋を刺激する機器が、医療機関だけでなく美容サロンなどでも見かけられるようになってきました。
一方で、
「どれも同じに見える」
「何を基準に選べばいいのか分からない」
という声も少なくありません。
当院でも導入にあたっては、
複数の選択肢を比較・検討した上で
フェミゾンDRを採用しています。
日本には「保険適用で同等出力」の機器がないという現状
まず知っておいていただきたいのは、
現在の日本では、
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骨盤底筋を高出力で磁気刺激する
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保険診療として使える
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同等スペックの国産機器
は、事実上存在していない、という点です。
そのため、こうした治療機器は
海外製品を輸入して使用する形が基本になります。
つまり、
「どの輸入機器を選ぶか」
が、医療機関ごとの判断になる領域でもあります。
骨盤底筋治療機器を選ぶ際に重視したポイント
当院が検討したのは、
単に「新しい」「話題になっている」ではなく、
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医療機器として、どのような枠組みで扱われているか
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出力や仕様が、どの程度明示されているか
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安全性に関する規格が整理されているか
といった点でした。
フェミゾンDRの位置づけについて(FDAの話)
フェミゾンDRは、海外では
筋刺激装置(Powered Muscle Stimulator)として分類されている機器です。
米国では、
既存の筋刺激装置を前提とした枠組みの中で、
医療機器として登録・評価されています。
ここで大切なのは、
FDAで登録・分類されていること=
治療効果が保証されている、という意味ではありません
という点です。
FDAの制度は、
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どのカテゴリーの医療機器か
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既存機器と同等性があるか
-
安全性や基本仕様が整理されているか
といった規制上の位置づけを示すものです。
当院では、
「効果をうたっているか」よりも、
医療機器としての整理のされ方が明確であるか
という点を重視しました。
出力や安全規格が明示されているという点
フェミゾンDRでは、
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磁気刺激の出力範囲が明示されていること
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医療機器としての安全規格に準拠していること
といった点が確認できます。
これも、
「強ければ良い」「新しければ良い」
という話ではなく、
医療として扱う以上、どこまでが分かっている機器なのか
を大切にした判断です。
美容目的の機器との違いについて
近年は、美容サロンなどでも
骨盤底筋にアプローチする機器が導入されるケースがあります。
それ自体を否定するものではありませんが、
医療機関としては、
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医療機器としての位置づけ
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出力や仕様の開示
-
医療的な説明責任が果たせるか
といった点を重視する必要があります。
当院では、
診療の中で説明し、経過を見ていくための機器
として、フェミゾンDRを選択しました。
まとめ:機器選びに「正解」はないが、基準はある
骨盤底筋治療機器に、
「これが絶対に正解」という答えはありません。
ただし、
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どのような枠組みで評価されているか
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医療として説明できる材料があるか
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患者さんに無理なく提案できるか
こうした視点は、とても大切だと考えています。
当院では、
排尿症状や骨盤底筋機能を評価したうえで、
必要な方に、補助的な選択肢として
フェミゾンDRをご案内しています。
気になる症状がある方は、
まずはご相談ください。
